福井工業高等専門学校
教育旅行実施時期
2025年10月
お話を聞いた方
- 教員:山脇先生
- 学生:Yさん
福井工業高等専門学校は、高度な専門教育と実践的な技術者育成を目指す高等教育機関です。2025年度の研修旅行では、将来のキャリアを見据えた企業見学と、学生の自主性を育む独自のプログラムを実施されたということでお話をお聞きしました。
研修旅行(修学旅行)の行き先が北海道・札幌に決まった経緯や時期について教えてください。
教員:山脇先生
3年生の春に、物質工学科の学生40名を対象にアンケートを実施しました。北海道・関東・九州の3エリアの中から選んでもらい、行き先は北海道に決定しました。実は本校で北海道へ行くのは初めてのことで、予算8万5000円以内という制約の中、旅行会社とも調整を行い実現しました。学生たちも広大な自然や、海鮮などのグルメのイメージもあり、 北海道を希望していたようです。


札幌での見学先はどのように考えられたか教えてください。
教員:山脇先生
本校では3年次に研修旅行へ行きます。4年生でのインターンシップを控えた時期ということもあり、キャリア教育の一環として企業での見学を重視しました。北海道では学生に消費者としても馴染みのある企業として、コカ・コーラと雪印メグミルクの工場などを見学しました。どちらも学生が「働く」ということをイメージしやすく、かつ雪印メグミルクは過去に本校の卒業生を採用していただいている企業でもあり見学を希望しました。また、北海道大学も訪問し、大学進学という選択肢も含めて将来を考える機会としました。
今回お二人が訪問された企業での体験の中で印象に残った点を教えてください。
教員:山脇先生
コカ・コーラでは、コーヒー豆の廃材(抽出かす)から石鹸を作るSDGsに関する体験プログラムに参加しました。本校でも1年生の時に同様の環境配慮型の実験を行っているので、企業が実際にこうした取り組みを行っているということを、学生たちは実感できたと思います。雪印メグミルクでは工場見学を通じて、製品の品質管理や製造工程を見学し、自分たちが学んでいる生物や化学の知識が実際の現場でどう活かされているかを体感できたのではないかと思います。
学生:Yさん
工場見学で印象的だったのは、スケールの大きさです。普段は学校の実験室で小規模な実験をしていますが、実際の製造現場では大型の設備で製品を作っていて、その規模感に驚きました。また、どちらの企業も品質管理や環境への配慮が徹底されていて、私たちが普段手にする商品がとても高い技術の結晶であることが実感できました。私自身、SDGsに興味があり、学校でフードドライブ※に関する自主活動も行っていたので、企業が本気で環境問題を含めた 持続可能な社会のために取り組んでくれている様子を知ることが出来て嬉しかったです。
※ご家庭で使いきれない未開封の食品を持ち寄り、それらをまとめて必要としている団体(フードバンク等)に寄付する活動のこと


最後に、研修旅行全体や札幌の印象について教えてください。
教員:山脇先生
札幌の良さは、企業の大きな工場が市内やその近郊に集まっていて、移動距離が少なくて済むことです。企業見学の後、すぐに札幌中心部に戻って学生たちが自由時間を楽しめるという利便性は、研修旅行の行程を組むにあたって非常にありがたかったです。また、本校では最終日以降を「自主研修」として、学生たちが自分で旅程を組んで福井まで帰るというプログラムを実施しています。これは4年生でのインターンシップに向けて、帰るまでの旅程を自分で手配する経験にもなります。研修旅行での自律的な活動を通じて、さらに成長してくれることを期待しています。
学生:Yさん
研修旅行では、企業見学を通じて働くイメージが具体的になりました。また、3日目の夜に札幌市内を散策した際、道に迷ってしまったのですが、地元の方が親切に教えてくださって、札幌の人の温かさも感じました。テレビ塔や時計台を見たり、ラーメンやトウモロコシを食べたりと、観光も楽しめました。札幌は街が大きくて綺麗で、まだまだ回りたい場所がたくさんあります。今度はラーメン店巡りをしてみたいです!
